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ホメオパスの仕事って?
 ホメオパスの仕事は、その人の同種のレメディーを選ぶことです。同種のレメディーとは、その人の問題を解決することを導くレメディーです。言いかえると、ホメオパスの唯一の仕事は、「その人の問題を解決するレメディーを選ぶ」ということになります。

 ホメオパシーの創始者ハーネマンが書き残したオーガノンという本があります。ホメオパシーを実践するにあたってのルールが書かれており、世界中のホメオパスにとっては、なくてはならないバイブルのような存在です。

 そのオーガノンの第1章冒頭には、「治療家の唯一の使命は、病人を治癒に導くことである。」と書かれています。私は、ホメオパスとしての仕事の前に必ずこれを読み返し、心を洗い、身と心を引き締めさせます。

 ホメオパスって、その人の話を1時間ばかり聞き、ホメオパスの頭の中に入っているレメディーのデータから、天才的な直観力で同種のレメディーを選んでいる、と思っている方が多いのではないでしょうか? だとしたら、それは大きな誤解です。

 ホメオパスは、天才でも奇人でもなく、特に直観力が優れているわけでもない普通の人々です。3,000種以上のレメディーのデータが頭の中に入っているはずもなく、そんな膨大なデータが入ってしまったら、とっくに頭が爆発しています。

 私の場合ですが、まずクライアントさんにやっていただくことは、ホメオパシー質問表への記入です。それをじっくりと読みくだき、分析検討し、相談会で確認したり質問すべきことを洗い出す下準備をします。

 この相談会前の準備に、レパートリーという本を使います。レパートリーとは、レメディーのプルービング(実証)で出た心身症状を症状別に並べたものです。

 レパートリーの症状項目、例えば、「皮膚、痒い、皮がむけるまでかかざるを得ない」などという項目があり、約40個前後のレメディーが記されています。約40個のレメディーが、そのような症状をプルービング中に出したということであり、そのような症状を出す人に必要なレメディーであるということです。

 ホメオパスは、この症状項目をルーブリックと呼んでいます。

 質問表に記入されているあらゆる心身症状を評価し、ピックアップし、レパートリーで各症状にあてはまるルーブリックを探し出します。ルーブリックを探し出す作業をルーブリック化と言います。

 各ルーブリックとそのレメディーをノートし、並べ、分析検討します。この作業をレパートリー化と言います。

 マテリアメディカという本も使います。マテリアメディカは、レメディーのプルービングで出た心身症状をレメディー別に書きつづったものです。例えば、ポースティーラというレメディーをひけば、ポースティーラから出た症状が詳細に書きつらねてあるというわけです。

 前述したように、システマティックに作業をこなし、レパートリー化をし終えると、その人のレメディーは、いくつかにしぼられてきます。そのいくつかのレメディーをマテリアメディカで読み、検証します。どれが、その人の同種のレメディーであるかを見つける作業です。

 これで、その人のだいたいの全体像とだいたいの同種のレメディーをつかんでおくという下準備が完了します。下準備には数時間、ケースによっては数日を要します。あくまでも、私個人の場合ですが。

 そして、いよいよ相談会。その人にさまざまな質問をしていきます。これをケーステイキングと言います。

 お会いしたり、電話で声を聞いたりすることで、下準備の内容が却下される場合も多くあります。ご本人の生の姿、生の表情、生の声、生の行動は、多くのデータをホメオパスに供給するものなのです。

 その人の問題は何なのか? その人のバイタルフォースを抑制しているものは何なのか? ケーステイキングしながら、どんどんと明確にしていきます。実際にお話をしないとわからないことがほとんどです。

 相談会でも、レパートリーとマテリアメディカは、なくてはならないツールとなります。

 相談会中も、下準備の時と同じような作業をしていきます。いよいよ、その人の同種のレメディーが選択されるというわけです。

 選択されたレメディーが、本当にその人の同種のレメディーであるかを確認する質問をいくつかしていきます。そのレメディーがその人の同種のレメディーであるとようやく確信した時、自信を持って、その人にそのレメディーをお渡しするのです。

 実際は、ホメオパスの仕事は同種のレメディーを選択することだけでは終わりません。レメディーを服用しだし、ホメオパシーを始めたその人をフォローアップするのも仕事です。ホメオパスの仕事は、その人の問題が解決するまで続きます。

 クライアントさんから、「どのぐらいの期間でよくなるのでしょうか?」と、しばしば質問されます。

 ホメオパシーは、その人にとって最短の期間で半永久的に治癒させる療法です。最短というのは、その人にとっての最短であって、人それぞれ異なってくるのです。

 ある人は、3年間続いた慢性的な下痢の問題をたった1ヶ月で解決しました。うつ病の問題をかかえていたある人は、約1年かけて、その問題を解決しました。それぞれが、その人の最短の期間だったということです。

 そして、ホメオパスは、その人を迅速で穏やかに半永久的に治癒させることを使命とし、仕事をしています。

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